東山彰良≪流≫

とにかく日本語能力をもっと磨きたいな、
もっと本を読まなきゃいけないな、と思って最近読書を始めた。

 

東山彰良の≪流≫を読んだ。

作者は五歳まで台湾で過ごして、そして日本に移住して、しかも流は台湾近代史を背景として書かれたもので興味を持った。

 

日清戦争で台湾は日本に割譲され、植民地になったからうちの祖父母は日本語が話せた。WWIIのあと、国共内戦があって、中国本土から台湾に撤退してきた人もたくさんいる。彼らがいつか中国に戻るということを思って、台湾のことがふるさとと思えないということがある。今台湾人の中で国家意識(ナショナルアイデンティティ)もまだ「台湾人」「中国人」「中華民国人」などと分けることができる。

 

主人公、秋生は国共内戦に台湾に撤退してきた「外省人」の後代で、殺された祖父の犯人を追ううちに主人公自身の成長も書かれた青春小説だ。台北を舞台にして、台湾人の中国語で書かれたところもあり、懐かしくてすごく面白いと思う。

 

参考:

babahide.blog.so-net.ne.jp